めぐりめぐらせ ~ある翻訳者の関心事~

在宅翻訳歴9年目の「めぐり」と申します。分野は「IT/ビジネス」、言語は「英→日」です。 twitter: @meguri_megurase

カテゴリ:勉強 > 記事の音読+入力

前回の投稿では、お勉強(記事の音読+入力)時に注目している点として以下を挙げました。

1. 見出しの付け方
2. 読点の位置
3. 発言の引用方法
4. 接続詞の使い方
5. 文末のさばき方

今回はそれぞれをもう少し掘り下げたいと思います。


1. 見出しの付け方

ニュース・リリースやブログ記事の翻訳をするときは、まず本文を訳してから見出しに取り掛かることが多いですが、なかなか「これ」という見出しが浮かびません。
特にニュース・リリースは、原文のタイトルも似たり寄ったりなことが多いので、直訳するとどこかで見た見出しばかりになってしまいます。
こうして記事の見出しに注目することで、簡潔で魅力的な見出しを悩まず付けられるようになりたいと思っています。


2. 読点の位置

日本語の記事を読点で区切って入力していくと、自分の感覚よりも実際に使われている読点の方が少ないように思います。普段の翻訳作業で読点の数や位置にもっと意識を向けないと...(どなたか、このあたりをわかりやすく解説した本をご存知でしょうか?)。


3. 発言の引用方法

ニュース・リリースやブログ記事を翻訳すると、必ず誰かの発言が引用されています。特に、ブログ記事では「~と述べています。」ばかりだと堅苦しく単調すぎるので、いつも工夫しようとするのですが、ここでも自分の語彙の乏しさに悲しくなります。


4. 接続詞の使い方

英語は日本語に比べて接続詞が少ないですよね。セグメント単位で訳していくと、通しで読んだときにどうしてもぶつ切りになってしまいます。そこで、接続詞を補ったり、2文を1文にまとめたり、1文を2文に分けたり、声に出して読んだときにひっかかるところ(息継ぎがうまくいかないとか、語感が悪いとか)があれば、単語や言い回しを変えてみたり...といったことを試行錯誤。
一次訳よりも推敲の方が時間がかかることは日常茶飯事です。案外、シンプルな文章の方が難しかったり...。
そんなわけで、接続詞の語彙を増やすというのも目標の1つです。


5. 文末のさばき方

よく翻訳を担当する某社のニュース・リリースは「です・ます調」です(自社の活動に関する発表なので当然ですが)。
ニュース・リリースに限らず、これまで担当した翻訳はすべて「です・ます調」(PPのプレゼンテーションを除く)だったので、「です・ます調」の記事もどんどん読んでいきたいと思っています。が、私自身は「である調」のお仕事もいつかしてみたいというあこがれがあるんですよね。

「です・ます調」だと、文末に「~します。」ばかりや「~です。」ばかりが並んでしまうと気持ち悪いのでなるべく連続しないように心がけているのですが、うまくいかなくて悩むこともしばしば(自分の表現の幅が狭いだけなんですが)。その点、「である調」の方が文末表現が豊かな気がします。

そういった違いにも注目しつつ、文末の表現の幅も広げていきたいと思っています。

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テクニカルな知識をもっと仕入れたいと思って始めた記事の音読+入力ですが、なんだか趣旨が変わってきているような...。まぁ、better than nothingでぼちぼちいきます。

先日宣言したお勉強の第2回目。

日経コンピュータのIT proの「シンプルジャパニーズで英語の苦手意識を克服」という記事。

ITエンジニアが日本語の文章を英訳する際のヒントが書かれている。
普段社内で使用されている「難しい日本語」を英訳する際に、まず「シンプルな日本語」に置き換えることが大切だ、と。

記事の内容自体は、英訳のお仕事をされている方なら自然と頭の中でこの作業をされているのではないだろうか。

これはITエンジニアに限ったことではない。ここでいう「難しい日本語」は、日本の特に企業のおじさまたちが好んで使う言い回しだと思う。「あるある」と思ってこの記事を読まれる方も少なくないのでは?

私は今、英訳はやらないが(「怖くてできない」と言った方がいいかも)、在宅翻訳を始める前の1年間、某メーカーの品質保証部で社内翻訳者として働いていた。

ある日、部長が書いた同社海外工場向けの通達かなにかを英訳していたときのこと、「各部門が有機的に連携して~」という文言が出てきた。

私:「部長、この場合の”有機的”って、具体的にどういう意味ですか?」
部長:「うーん、あらためて聞かれるとなんて言えばいいのかなぁ...」

そのときの部長の答えと、自分がどのように訳したかは忘れてしまったが、今なら「in a coordinated way」とでもするだろうか。

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この記事を読んで、こんなやりとりを懐かしく思い出しました。

昨日宣言したお勉強の第1回目。

方法は、記事を句読点の位置まで音読して記憶し、次にメモ帳に記憶した文章を(記事を見ないで)入力していく(以降、その繰り返し)というものです。なぜ、一旦記憶するかというと、最近記憶力が落ちていることに危機感を感じているのと、記事を音読しながら同時に入力すると、ながら作業になって結局頭に入ってこないような気がしたので。効果のほどはまだわかりませんが、記憶しようとする分だけ集中力が増すのでいいかなと思いました。

で、今回気になったのは、ascii.jpの「Office 365、Apache Kafka / DataFu、Voldemort - MSのLinkedIn買収は何を変えるか」という6/30の記事。

「ん?MSのLinkedIn買収に関するニュースはもっと前に見たぞ?」と思ったのですが、そのときは「ふーん」と思っただけでしっかり読んでなかったので。買収の発表は日本時間の6/14に行われていたようです(買収の手続きは年内に完了する予定らしい)。

このascii.jpの記事では、なぜMSはLinkedInを買収したのか、その狙いについて考察しています。
MSはこれまでの「PC中心」から「人中心」の考え方に舵を切った。今回の買収はその一環だろうとのこと。

もう少しちゃんと掘り下げたいところですが、ここでタイムアップ(仕事に戻ります)。
LinkedInについても要確認。

ちなみに、MSによる実際の発表記事はこちらのようです。↓
【原文】 「Microsoft to acquire LinkedIn
【翻訳文】 「マイクロソフト、LinkedIn を買収

P4270015

IT翻訳者と名乗りながら(いや、リアルな生活でそんなふうに名乗る機会はめったにないが)、テクニカルな部分はめっぽう弱い。なので、事前にあれこれ知識を仕入れておくといっても何から手を着けていいかわからず、それを言い訳に、これまで新規案件のたびに必死で関連技術を調べるという事後対応型でやってきた。

そろそろそんなことではいけないと思い、事前対応型にシフトしたいのだが、やはり何から手を着けたものやら...。というわけで、まずはその日の気になったIT関連の記事を音読しながら入力することから始めてみようと思う。時間があれば、記事の中で気になった用語をもう少し掘り下げることで、少しずつ関連知識も広げていきたい。

9年目にしてようやくこんなことから始めている自分が恥ずかしいが、never too lateでやってみようと思う。せっかくブログを始めたので、モチベーションを保つうえでも日々の記録を付けていきたい(慣れてきたら、関連する英語記事もセットでやりたいが、最初から欲張りすぎると3日坊主で終わりそうなので、まずは日本語の記事から)。

でも、まずは仕事を終わらせないと...


<7/1追記>

方法は、記事を句読点の位置まで音読して記憶し、次にメモ帳に記憶した文章を(記事を見ないで)入力していく(以降、その繰り返し)というものです。なぜ、一旦記憶するかというと、最近記憶力が落ちていることに危機感を感じているのと、記事を音読しながら同時に入力すると、ながら作業になって結局頭に入ってこないような気がしたので。効果のほどはまだわかりませんが、記憶しようとする分だけ集中力が増すのでいいかなと思いました。

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